社会のダストダス

アステロイド・シティの社会のダストダスのレビュー・感想・評価

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)
3.5
ウェス・アンダーソン作品。コロナ禍の影響もあってか観たのがまだつい最近な気がする『フレンチ・ディスパッチ』はちょっと何言ってるのかよく分からなくて、本作も大概意味は分からなかったので、もしかして『グランド・ブダペスト・ホテル』みたいな解りやすい作品がむしろ例外だったのかという気がしてきた。

出演陣はいつメンの超豪華キャスト。新顔だとトム・ハンクス、マヤ・サーマン=ホーク、マーゴット・ロビー、生身では初登場のスカーレット・ヨハンソンなど。逆によく見る人たちで今回出てないのはビル・マーレイ、フランシス・マクド―マンド、オーウェン・ウィルソンあたりか。

前作ではほんの少しだったエドワード・ノートンが今回は割と出てくるのは嬉しいポイント、休業が決まってるらしいブライアン・クランストンも語り部でちょいちょい出てくる。『フレンチ・ディスパッチ』ではモノクロパートに出てきたウィレム・デフォーは今回もモノクロのシーンで登場、相変わらず白黒だと作画が映える顔。

レビューを書こうにもストーリーについてロクに説明できないほど理解が乏しいが、ウェス・アンダーソン作品はイミフだったけどなんか良い映画観た気がするゾ!というマジックにいつもかかるので、今回もそんな感じで誤魔化された。

アステロイド・シティの箱庭感が普段のウェス作品と比較しても3割増しくらいに感じていたが、カラーのシーンが劇中劇でモノクロがその舞台裏だということを理解したのが観終わったあとなので、観ている間は「踊るマヤ・ホークちゃん、かわええ♡」くらいしか記憶にないのが心残りである。

ウェス作品は大体いつも1回じゃ理解できないのでパンフレットは先に買っている。ジェフ・ゴールドブラムなんてどこにもいなかっただろって思ったけど、アレだったのか…