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アステロイド・シティのコブラのネタバレレビュー・内容・結末

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

一層テレビドキュメント→ 二層「アステロイドシティ」のメイキング → 三層 戯曲「アステロイド•シティ」というレイヤー構造。

一層二層のモノクロ画面から三層目のアステロイド•シティに物語の視点が変わるその瞬間についつい顔がほころぶ。

スカイ•ブルーと砂漠のオレンジ。
このコントラストバキバキの空間に、セットなのかミニチュアなのかはたまたその合成なのか、全くもって奥行きのない箱庭に閉じ込められるこの感覚。紛れもなくウェス•アンダーソンの映画観てるなぁってなる。

俳優陣はいつもの棒演技やらされてますが、やっぱりそこは楽しそうというか。

特にトム•ハンクスが思いの外ウェスワールドにフィットしてましたかね。ポジション的にはいつもならビル•マーレイなんだろうけど、マーレイは過去のナニが色々出ちゃったし、前作で壮大にあの世に送ってもらえたからまぁええやろ。


正直ストーリーはよくわからん。てかストーリーなんてほぼない。今作はもうハッキリと途中から字幕追うのは諦めてパーツパーツを楽しむに徹した。そういう楽しみ方で良いと思う。

群像劇って注意と興味が拡散しやすい作劇だと思うけど、今回はもう拡散しっぱなしというか、誰に視点を置いて観たら良いか全くわからない。「フレンチディスパッチ〜」でも感じたけど、もはや監督も別にそんなもんどうでも良いって感じでしょ。もともと自分の作品にはストーリーのラインというものが無いとか公言してる人だし。確か。


理解は円盤ですりゃ良いんだよ(負け惜しみっぽい文章)。

でも好きか嫌いかで言ったら全然好きですね。

水色とオレンジのラインが入ったの電話ボックスのミニチュア売ってくれ。あとエイリアン狩りしたりキノコ雲の絵日記書くから“ぼくなつアステロイドシティ”を出してください。



追記
トム•ハンクスがお腰のモノをいつ抜くかとワクワクしてたのに、、。
オレンジのホルスターにステンレス小口径リボ可愛かったなあ。あれも欲しい!
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