Monisan

アステロイド・シティのMonisanのレビュー・感想・評価

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)
3.6
観た。

アートディレクションは本当にセンスが良くて観ていてとてもワクワクする。唯一無二とはこの事だな、と。

でもお話はどうしてもすっきりと理解が出来ない。この人の頭の中はどうなっているのか、凡人には無理に複雑にされている気がして置いてけぼりにされてしまう。

隕石の町で行われる、学生達の発明品コンテスト。そこに参加する人や、たまたま居合わせた人々。その目の前に宇宙人が現れ、隕石を盗んでから返しにくる話。
という劇を作っている人達の裏側を描いたTVドキュメンタリーを映画でやってる、って事で良いのかな。

3つ子?のお嬢さん達とか、発明品のヘンテコだけど半端ない高性能さとか、名前を重ねてくゲームとか、喜劇女優と戦場カメラマンのやりとりとか。エイリアンの挙動とか。エピソードごとにチャーミングで面白いシーンは沢山あるんだけど、いちいち濃度が高いので俯瞰して全体を掴むのが無理になっちゃう。

カウボーイと恋に落ちてしまいそうになってる教師役の役者さん、可愛らしくて素敵だなと思ったら、なんとユマ・サーマンとイーサン・ホークの娘、マヤ・ホークとの事。
マーゴット・ロビーは少しの出演だけど圧倒的な美貌だし、良い台詞を残して存在感は流石。
トム・ハンクス、良いお爺になってるなぁ。これからもまだまだ期待。

とにかく密度が高過ぎて、少し疲れてしまう映画なのは変わらずかな。

ウェス・アンダーソン、脚本・監督
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