ダネクン

アステロイド・シティのダネクンのレビュー・感想・評価

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)
3.3
前作に続き、ウェス・アンダーソンは衒学モードに入ってしまったらしく、最早テーマやメッセージをストーリーでもって伝えるという基礎的な作劇に関心がなくなってしまったように感じる。

「フレンチ・ディスパッチ」は監督が好きだという、前世紀中頃のジャーナリズムの空気の再現に終始した映画だったけど、今回はそれが演劇シーンになったということかもしれない。
そんな風に思ってしまうぐらい、個人的には何についての映画なのかを掴み損ねてしまう内容だった。

ただマーゴット・ロビーが演じる「女優/妻」が登場するシーンは、ちょっと段違いな程エモーショナルで胸に迫ってくるのが、印象的だった。
ひょっとして、ここがこの映画のテーマを伝える、重要な場面だったりしたんだろうか?
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