アステロイド・シティのソニアのネタバレレビュー・内容・結末

劇場で見逃したのでU-NEXTでレンタル
アメリをこの前観てなんとなく観たくなったので

ウェスアンダーソンらしさ満載の綺麗で左右対称でまっすぐな線が多く使われている構図が大量に使われていた。

そもそも前提のシチュエーションが、「アステロイドシティという戯曲の裏側をテレビで放映している」という入れ子構造の設定なのでかなり難解。アステロイドシティの話に感情移入していたらふとした瞬間にメタ視点に戻され、時間軸も入れ替えられていることもあって揺さぶられてる感覚がすごい。

妻を亡くした男性とDVを受けていた女性のロマンスという設定と、50年代の冷戦時代ということで、核実験が背後で行われていたり、軍が人々を隔離・尋問したりと時折不穏な空気も漂うが、ウェスフィルターに加え、悲しみの描写がほとんどないのと子どもたちの笑顔でなんとか紛らわされている。

豪華な俳優陣がふんだんに使われていたり映画体験としてとても満足度は高かったが完璧な理解には時間がかかりそう。
めっちゃ長文になった。