ゆう

アステロイド・シティのゆうのレビュー・感想・評価

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)
2.9
う〜ん。レビューみてるとみんな優しいねって感じ。
ショットが形式の中に落とし込もうとしていて正直厳しい。

形式って何かって言ったら、舞台的
舞台的って何かとと言ったら、見させるべき人間の発話と被写体を中央にもってきてシンメトリックに着飾ることなのかと。
画面の隅を疎かにするよりは良いのだけど作り得たもの以上に何も生まれてこないし、そこに生成される運動がおざなりになっている。

そのためにパンや画面のオフ音できっかけを作ってかろうじて運動の契機を作るという

それはもう、はっきりいって映画への敗北なんだとワタシは思うけどね。

画面奥の布や乾かしている衣服、カーテンや木々が揺れるとか宇宙人が襲来で同じ見上げる視線を撮るとか、ただ撮られていれば良いという訳ではもちろんない

映画を"利用"する作家にだけはなってほしくない。
まぁそれはウェスアンダーソンを映画批評する人間の罪もとても深いんだけどね。
ゆう

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