メタメタ映画。
現実の軸、舞台の軸、そのどちらもが虚である。
だから全部茶番かと言われればそうでは無く、
メタの中での不可逆の1シークエンスが、
ドラマの無いところにドラマを生み出す、
という見せ方をするときもある。
アステロイドシティとはなんなのか?
を端的に表すと、これは映画ではなく金のかかった劇団の舞台公演風映画なのだと思う。
胡蝶の夢パターンも使って、
一応は終わりを迎えるけれど、
別に何があったってわけでもない。
脳内妄想垂れ流しをなんとか映画風にこねくり回したような映画。
ただ面白くないかと言われると、
不思議とこれが面白い。