「フレンチ・ディスパッチ」があまりハマらなかったので劇場スルーしちゃったんだけど今作はバチっとハマった。
デカいクレーターのある田舎町アステロイド・シティで起こる事件とそこに居合わせた人たちが繰り広げる群像劇です。
映像の明るさやポップな色彩はほんと素晴らしすぎる。
カメラワークも小ちゃい村なのにスケールがデカく感じるし、引きの画の使い方とかも見えるか見えないかくらいなのにちょー印象的だし、〇〇を見上げる人たちのカットや部屋を跨いで映すカットも洒落てる。
小道具もすげぇこだわりを感じるし、技術チームが超一流なんだろうな。
どんだけ金かかってるんだろ?
それを観るだけでも価値は大アリなんだけど、恐ろしいくらいの全員主役級豪華キャストが演じるヘンテコな人たちのやり取りもオモロいし圧倒的魅力が全開。
子供たちの無邪気さもクスクス笑えて楽しい。
ただ、ウェス・アンダーソン作品ってスムーズに話が展開しない感じが個人的には引っかかってしまう。
今作も小エピソードが並べられたおもちゃ箱みたいでしばらく経つとどんな話だったのか断片的にしか思い出せない。
でもそれが魅力のような気もしてまた気になって鑑賞したくなる。
個人的には科学ユニークグッズのコンテストと名前記憶ゲームをやる子供達がお気に入り。
終盤子供達と話をするトム・ハンクスの表情に引き込まれちゃいました。
良いとこ持ってくよなぁ。
さすが名優。