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東京画 2K レストア版の作品紹介

東京画 2K レストア版のあらすじ

1983年4月、東京で開催されたドイツ映画祭のために来日したヴェンダースは、小津安二郎の描いた“東京”を探して街をさまよい歩く。撮影のエドワード・ラックマンと録音のヴェンダース二人だけの旅は、パチンコや竹の子族、食品サンプルなど当時の“日本的”なる風景を写し、『東京物語』主演の笠智衆、小津組の名カメラマン厚田雄春との対話を通して、小津の“東京”と、近代化した当時の東京を描き出す

東京画 2K レストア版の監督

東京画 2K レストア版の出演者

原題
TOKYO-GA
製作年
1985年
製作国
西ドイツアメリカ
上映時間
92分
ジャンル
ドラマ

『東京画 2K レストア版』に投稿された感想・評価

桃龍

桃龍の感想・評価

3.5
「20世紀になお"聖"が存在するなら、日本の監督・小津安二郎の作品こそふさわしい」と、冒頭にヴィム・ヴェンダースが語る。が、正直そこまで小津は…と思いながら鑑賞。
80年代の東京の風景や食品サンプル工場などをずっと撮っている中盤は、昭和の日本人にとっては退屈。

しかし、ヴェンダースによる笠智衆さんと小津組の撮影監督へのインタビューは、貴重かつ興味ぶかい。
笠智衆さんは、1歳だけ上の小津安二郎を、監督ではなく先生と呼ぶ。テスト20回+本番20回のシーンもあったが、自分を白紙にして学んだという。
最初から最後まで"カメラ番"だった厚田雄春は、小津安二郎に「恋人は?」と聞かれて「3本足のお嬢さん(三脚)です」と答えたと笑い、インタビューの終わりには感極まって涙ぐむ。
ワンコ

ワンコの感想・評価

4.5
【それぞれの東京】

一見、小津安二郎を想い、ノスタルジックになっているのだろうかと身構えたりしたが、そうではない気がする。

この映画が撮影されてから、もうすぐ40年になる。

1983年というと、日本はもう少しでバブル経済の絶頂期を迎え、既に経済大国なる称号に浮かれつつあった頃だったと思う。

こんな中、小津安二郎を辿り、東京の今昔を見つめる「東京画」なんていう映画は、当時の日本では注目されなかっただろうし、この頃の映画と言えば、存命だった巨匠・黒澤明への注目度がまだ高かったことや、ヴィム・ヴェンダースの知名度が低かったことも、「東京画」への興味が広がらなかった要因のように思える。

ヴィム・ヴェンダースが日本で注目されるようになった「パリ、テキサス」は、1985年の公開だ。

1982年公開の「ブレードランナー」で、日本のネオン街チックな夜の歓楽街がエキゾチックだとして取り上げられて、日本人は少し自尊心がくすぐられた。
だが、ヴィム・ヴェンダースは、これをあくまでも客観的に捉えているし、竹の子族や、パチンコ、狭いドライビングレンジで黙々とゴルフボールをたたく東京の人々を撮ったのは、少しアイロニックに感じられて、経済が拡大中の日本では、少しうっとおしがられたのかもしれない。

ただ、この作品を改めて通して観て、ヴィム・ヴェンダースは、笠智衆や撮影監督の厚田雄春との対話を通じて、小津安二郎の人物像に触れ、ありのままを東京を見つめてみようと思ったのではないかと思うのだ。

自分の思い描いていた小津安二郎像との乖離。勝手に想像していたのより、様々な要求が、ヌーベルヴァーグの流れとは異なっていたかもしれない。
だが、小津安二郎の作品の価値がそれによって変化するわけではない。

小津安二郎の撮った日本は、実は、どんなだったのだろうか。

でも、それは、小津安二郎の日本であることは間違いない。

高度経済成長前夜の東京は、小津安二郎の東京とは少し異なっているのかもしれない。

でも、それも東京であることに間違いはない。小津安二郎が残そうとした”いつかの”人々の姿であることに間違いないのだ。

子供は、昔の子供そのままのように見える。

変わるもの。変わらないもの。

小津安二郎の好んだ列車の場面。
ヴィム・ヴェンダースの新幹線の場面。

演出の入り込む余地の少ない、この走る列車の場面2つを見せることで、対比とは異なる、どちらもありのままだという、受け入れるということを示したのではないのか。

実は、ヴィム・ヴェンダースの西ドイツも似たような状況だったからこそではないのか。

だから、ロードムービー三部作の最後「さすらい」では、変化を受け入れるさまを見せたのではないのか。

それは、僕たちが抗いながらも、受け入れなくてはならない変化なのではないのか。

現在の世界で広がる多様性を重視する考え方の一方、頭をもたげる分断。
加えて、コロナ禍で僕たちの価値観は揺さぶられている。
その中で、僕たちは、選択というより、変化していかなくてはならないのだ。

撮影監督・厚田雄春の涙する場面を観ると、小津安二郎を長年仕事をしたという誇りと、過去に囚われてしまっているのではないのかという孤独の両面を、僕は感じてしまう。

しかし、小津安二郎は熱田雄春と共に、未だ多くの人が越えようと思っても越えることが難しい映画の手法や演出を作ってきたのだ。

きっと、そんな葛藤の中で、僕たちはやりくりしながら、これからも生きていくのだ。

それは、それで良いような気がする。
たむ

たむの感想・評価

3.5
1983年の東京をヴィム・ヴェンダース監督が切り取ったドキュメンタリー映画です。
目的は敬愛する小津安二郎監督の『東京物語』を自分自身でも体験するためではないか、と思わせます。

オープニングから『東京物語』をそのまま上映して、このままヴェンダース監督が作品を解説するだけの映画じゃないか、と疑い出したところで、1983年の東京へ。
映画に聖地というものがあるのなら、と語るヴェンダース監督にとって、小津安二郎監督の映画、そして舞台になった東京は聖地であるわけです。
笠智衆さんや厚田雄春さんへのインタビュー、歩くことを拒否する子供の姿、パチンコ、代々木公園でロカビリーの若者が踊る姿、食品の見本など、ヴェンダース監督の興味が映しとられていきます。
今から40年近く前の東京ですが、ビックカメラの歌は同じだったり、歴史の記録としても面白いものです。
東京タワーでヴェルナー・ヘルツォーク監督が現れたり、新宿のバーにクリス・マルケル監督がいたり、魔窟な感じもナントも面白いです。

小津安二郎監督を題材のきっかけにして『東京物語』から30年後の東京を映し、非常に感動的なインタビューで映画愛を描き出すところ。
ヴェンダース監督らしさをドキュメンタリーでもしっかりと残しています。
不満があるとすれば、笠智衆さんと厚田雄春さんのインタビューをヴェンダース監督のナレーションで潰してしまう事です。
笠智衆さんの独特な話し方や厚田雄春さんの涙声などがかき消されてしまうのが、もったいないですね。

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