きき

都市とモードのビデオノート 4K レストア版のききのレビュー・感想・評価

4.0
ヴィム・ヴェンダース レトロスペクティブROAD MOVIESで。
山本耀司さんのひっそりとおだやかな話しかたと切りとられた80年代後半のなつかしい東京の街中と。
デジタルへの移行と過剰さへの疑問、未来を信じない潔さ。モニターをつかった画面構成がとてもかっこいい。

「父親は?」
「父はその頃もう死んでいた」
「戦争で?」
「戦争で」
という会話がけっこう衝撃だった。そういう時代といえば時代なんだろうけど、親の死について話していて、いちばん最初にあたりまえにでてくる死因が「戦死」ってすごい感覚だと思う。
きき

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