じぇいらふ

都市とモードのビデオノート 4K レストア版のじぇいらふのレビュー・感想・評価

3.7
🧔🏻‍♀️ヴィム・ヴェンダースレトロスペクティヴ&彼の作品観まくらんかシリーズ⑪📹

東京にて山本耀司のコレクション発表に向けての仕事ぶりとインタビューを撮影したドキュメンタリー。山本耀司については、世界的に有名なファッションデザイナーであることと、先日亡くなったミュージシャン高橋幸宏の親友であることしか知らない。実際の彼の仕事ぶりを見たことがないので、結構面白かった。インタビュー彼の考え方とかもユニーク、、、やっぱり芸術家って変わってんな🤣

🎞️テレビの砂嵐にタイトル ”独自性”に関する考察 斜めのテロップがかっこいい 高速道路の撮影 フィルムキャメラとビデオカメラ~はじまり

ヴェンダース、ファッションには興味ない~とか言ってたくせに、山本と会って早速シャツを買って着たら思い切り気に入って喜んでる笑。

当時のフィルムとビデオの解像度の違い。鮮明さとざらつきさの違いとか、そこにかっこいい文字やテロップを入れたり、フィルム映像と小さいビデオモニターを重ねてみたり、、、なんかゴダールっぽい。冒頭の高速道路撮影はタルコフスキーぽい。

山本のインタビューでは、東京とパリの都市論、服についての思い等々あるが、一番面白いのは、

「ファッションの仕事してなかったら?」「女のヒモになってる」笑

「今しかない。未来を信じていない、、、」

「昔の写真のコートには嫉妬を覚える。ファッションではなく生活のための服だから、、、」

等々、最先端であるが刹那的なプレタボルテの世界にいながら、永遠で古典的な世界へのあこがれがある。

ヴェンダースも言っていたが、山本の周りのスタッフにも興味持った。全員山本服?の黒づくめで、モデルを中心に山本がああだこうだやってるのを見守りつつ、的確に作業してる感じ。ヴェンダース言うところの、僧院みたい。弟子と師匠の世界。職人の世界。ストイックさ。みんな顔が独特。一人女性で明らかに雰囲気違う人いるけど、、、奥さん??

山本の服ってほとんどモノトーンで、ペラペラしてる、80年代の普通に着れないおしゃれ過ぎる世界のイメージそのものって感じ。昔はへえ、、、と関係ない世界と思っていたが、考え方とか知るとちょっと興味出てきますね。でも普通のシャツでもお高いんでしょ笑、、、サイト見たらやっぱりお高い笑ユニクロじゃ全然ない。というか山本みたく痩せてないと着れねー🤣🤣