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余命10年のharuのネタバレレビュー・内容・結末

余命10年(2022年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます


2022/3/6 観賞。
TOHO西宮にて観賞。

茉莉は20歳の時に難病を発症して様々な薬を飲み続けていたが、後、10年しか生きられない身体だった。
大学時代の親友と再会するが結婚が決まり幸せな姿を見て複雑な気持ちになる。
ある日、同窓会に出席して同級生の真部和人と出合う。
幹事の冨田タケル、和人も茉莉と同じで静岡から東京に出て働いているという事で東京で会う約束をする。
数日後にタケルから和人が「自殺未遂をした」と連絡が入り病院に駆け付ける。
彼は実家から勘当され仕事もクビになり「生きる意味」を見失っていた。和人の「自分しか見てない姿勢」に腹を立たせた茉莉は怒りをぶつけてしまう。驚く二人。
この日から、茉莉と和人は時間を共にする事が増えていった。
和人は茉莉への恋心が芽生え大きくなっていくが・・・。

実話と知り大変、驚きました。
茉莉が和人に怒鳴るシーンは、
「自分は何とか長らえたい命を、
コイツは簡単に捨てよう」とする事からでしょうが、そんな和人に恋をして「好きになったら死ぬのが怖くなる・・・」
胸が締め付けられました。
自分の気持ちが180度変わってしまう・・・。イヤ、そうでは無く自分の本当の気持ちを偽って来たけど本音で喋れる相手が出来たからか・・・。

そして自分の人生を本にして出版する事に全精神をぶつけ執筆する・・・。

自分を見失いそうになっても、しっかり道を探し当てる姿にジーンときました。

クライマックスに茉莉が力尽きていく中流れる風景。
それは今までの彼女の人生では無く、彼女のすべき人生。
和人との楽しいデート。
       結婚。
       出産。   
       子育て。

観ていて切ない気持ちになるのだが、暖かい気持ちにもなります。

そして当たり前に様に何気に暮らす毎日。
そんな毎日にも感謝する気持ち。
いずれ訪れる人生の終わり。

その時に自分に悲観するのでは無く何をするか・・・。

そんな事を改めて考えてしまう作品でした。
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