Maki

余命10年のMakiのレビュー・感想・評価

余命10年(2022年製作の映画)
3.7
余命xxx系の作品って泣くことが確約されているし、感情移入しやすい性分だから遣る瀬無くて苦しくなってしまうため極力避けていたんですが、小松菜奈ファン&予告の映像が綺麗だったので鑑賞。

生と死という概念において対照的な、まつりと和人くんの劇中での変化が印象的。特に何か盛り上がりを見せる部分があるわけではないけど、それがリアルな人生だし、だからこそ何気ない毎日が如何に幸せなことなのか、改めて実感した。なにより、原作者の方もいる中で、他人の人生にそんなこと求める自分がお門違いな気がして。

ただ、演出としては思い出のダイジェストシーンに頼りすぎで、もっと2人の行動や感情にフォーカスしてほしかった感は否めない。四季の変化を描くことで時の流れを実感できる日本っていいなと思った。

余命10年、真っ当に生きるなら短すぎるし、ただ死を待つには長すぎる、そんな時を私ならどう生きるか考えさせられる作品でした。とはいえ自分が10年後に生きている確証なんてないけど。

名残惜しく散る桜吹雪のシーンが辛い。
桜の季節にこの作品を観れてよかった。

エンドロールでスマホ観てる近くの座席の女の子が気になりすぎた...あの光ってめちゃくちゃ気になるのよ。家で大人しくNetflix観てて欲しい。
Maki

Maki