パルパティーン

余命10年のパルパティーンのレビュー・感想・評価

余命10年(2022年製作の映画)
4.2
ずっと見に行きたいと思っていてやっと行けた。

この作品はストーリーで評価するのではなく圧倒的演技による評価だと私は思う。ストーリーは至ってシンプルでオチもわかっている。どこに魅了されるかというと小松菜奈さんと坂口健太郎さん二人の演技のうまさである。特に小松菜奈さんには脱帽である。彼女の演技でどれだけ心が持っていかれたか。

これは自分の人生に満足いってないからであるが、このようなラブストーリー映画を見ると、青春っていいよなーって思い自分の人生と比べてしまい悲観的になってしまう。自分も頑張らないとと思わせてくれるからプラスにはなる。

この監督の映像の使い方は素晴らしいなと感じた。大画面なのにあえて画面の3分の1しか使わないことで主人公の病気の現状を表現していて素晴らしいとしか言えない。

スノボの場面のとあるシーンでつい吹き出してしまった。映画館では多分自分だけだろう。この映画は題材的には重い。しかし、少しでも明るくしてくれるのが山田裕貴である。彼の存在がなければ本当に重いだっけで終わっていた。そして、松重豊さんとリリーフランキーさんの立ち位置も良くて二人のおかげで少し和みがあるのかなと感じた。

RADWINPSの音楽がとても良くて、この曲を含めての映画だなと感じた。このように思ったのは初めてかな。


2022年13本目