むった

余命10年のむったのレビュー・感想・評価

余命10年(2022年製作の映画)
5.0
ずっと観たいと思いつつやっと観れた。
肺高血圧の茉莉ちゃん、生きることを諦めた和人くん。
2人とも同窓会に行かなかったらどうなっていたんだろうとも思う。
だからか、同窓会行かなきゃ良かったって台詞が印象的だった。
全編通して美しくて、みんながみんな当たり前の生活をしていてそのなかに病気と闘う茉莉ちゃんがいる…。治らない病気だというのを悲しいと感じないくらい普通に生活している。なにかを諦めながら生きている。
それが2人が再会したことで当たり前のなかに輝きを見出していくような感覚があった。
スキー場で治らない病気だと和人くんに告白して受け入れたくてもココロが追いつかなくて泣きじゃくるところは切なくなった。
でも、茉莉ちゃんに和人くんが頑張ったよっていうところで全部を受け入れてありがとうを伝えているんだなぁ〜と思うと堪えようにも堪えきれなかった。
全編通して泣いてしまった。
玄さんに子犬みたいだったと言われていた和人くんがどんどん凛々しくなっていくところも良かった。
いつか、まつりで酒盛りしたいな。
何度でも観たい作品です。
むった

むった