たかり

余命10年のたかりのネタバレレビュー・内容・結末

余命10年(2022年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ピアノの音が特に響いて、タイトルバックと2つ目の音楽で溢れてくるものがあった。
桜が好きなんやけど、桜吹雪を見ると美しいと同時に哀しい気持ちにもなる。勝手に哀しんでる俺の気持ちなんてお構いなしに鮮やかな緑の葉を生やしている姿を見ると、改めて自分は単純で表面のことしか見ようとしないんだなと、我に返る。
桜が満開になるのはその後に散っていく途中で、散るのはまた次の春に花を咲かす途中なのを認知してしまっているが故に、ただ美しいとだけ思えるのか。
きっと感情も同じで、哀しい時は哀しんで、無理に抗うことはない。いつか葉を生やせる。
もし次に見る桜が最後に見ることになるのだとわかっていたら、どんなに哀しくて、美しく感じるのだろう。
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