このレビューはネタバレを含みます
なんでもない日常はとても綺麗な毎日で
何年後かに見返したら本当にキラキラ輝いているんだろうな
これから生きていくはずの、
いくつもの当たり前が転がる世界に
10年後自分はもういないという現実がどんなに苦しいかと思うと涙が止まらなかった
小坂さんはどんな思いで毎日を過ごしたのかな
同窓会で再会したクラスメイトと
風が吹いて桜が舞い散ると同時に恋に落ちて
自分の好きなことを仕事にして生きて
何気ない毎日を親友や家族と笑って過ごして
そんなドラマみたいで少女漫画みたいな人生を送ることを病床で思い描いたりしたんだろうかと考えたりして
「あ〜死にたい笑」なんて冗談で言うこともできないなんて
可哀想という思いが正しいかは分からないけれど、やっぱり可哀想って思っちゃう
可哀想で、悲しくて、めちゃくちゃ泣いてしまった
生きたくても生きられなかった人たちが憧れる普通の毎日を生きる私は、
全然キラキラなんかじゃなくて
死にたいと毎晩泣いては母親を悲しませる時代だってあったけど
死なずに生きてきた自分に、今日に、
ありがとうと思うこともある
生きたくても生きられない人がいるから死ななかったんじゃない
生きていればいつかいいことがあると思って生きてきたんじゃない
命は粗末にするものじゃないからと大切にしてきたわけじゃない
ただなんとなく、中高生時代の私に勇気がなかっただけで、ただ生きてきてしまっただけだけど
生きて出会ったたくさんの大好きな人たちと過ごした毎日は、思い返せばやっぱり宝物みたいな思い出に溢れていて
だから生きてきてよかったと今なら思う
普通が普通でなくなる日はいつ来るかわからなくて
自分の命は思っていたよりも長くは続かないのだと知らされる日がいつか来るかもしれなくて
それは1年先かもしれないし明日かもしれないし5分後かもしれないけど
でもそんなとき
あの時ああしておけばよかった、をひとつでも減らすために今日を生きられたらいいと思った。
かずくんも最初は、
生きたくても生きられない人がいるのにごめんという気持ちで持ち直したけど
そのうちまつりちゃんが生きる意味になったように
生きる理由なんていうのはなんだっていい
RADの主題歌はずるだな😭
ビデオカメラの中の綺麗な思い出をひとつずつ消して行くシーン
なぜ消すのと思ったけど
大好きなみんなにさよならを告げてるんだろうなとも思った
どこにこの感想を入れ込もうかと考えたけどどこにも入れられなかったからここに。
山田裕貴と奈緒の、お揃いブレスレットのシーン最高に可愛すぎた。そこ見たすぎて10回くらい巻き戻さなかった??