モンブラン

余命10年のモンブランのレビュー・感想・評価

余命10年(2022年製作の映画)
5.0
公開からもうすぐ一年🌸
映画館に何度も足を運んだ作品
小松菜奈✕坂口健太郎

見終えた後に、まず日々を生きようと、シンプルに前向きな気持ちになれる。
主演お二人だけでなく、家族、友人、職場、など関わり見守る人々がしっかりと描かれている。観客の年齢、状況で感情移入する役もそれぞれ。
大画面で見る美しい四季の移り変わりと共に、細やかな表情や声、音楽も惹きつけられる。

小松さんの茉莉。絶望感、諦めや悔しさ、愛しさや夢に向う姿、作品の主軸に説得力を担っている

坂口くんの和人。孤独や絶望から少しずつ前向きに、元々の繊細さや優しさは保ちつつ、愛する人と共に歩もうと成長していく姿が、等身大のリアル感をもたらす

とにかく二人が出会ってから惹かれていく様子がかわいい!似合う!

二人の心が通い合う桜舞うシーン(予告動画にあり🌸)が美しく大好き。予告を見て劇場に足を運びたい!と惹きつけられた

そして、二人で片付けのシーンの切ないスポンジ泡。
病気云々抜きに、ただの20代として相手を思い、届かない焦燥感や抱えた苦しい切なさを、こんな風に表現出来る藤井監督。素晴らしいな