ちぃ

余命10年のちぃのレビュー・感想・評価

余命10年(2022年製作の映画)
3.8
有名小説の映画化。原作者は主人公と同じ病気のためフィクション扱いだがとてもリアル。キャストも豪華。なので、ちゃんと没入できる。
監督も原作リスペクトがあり、作者が好きだったお花を絶やさないようにセッティングしたりと配慮されている。
当たり前に話す未来の話ができない、そんな人生はとても生きづらい。
死にたくて死ぬ人と死にたくないのに死ぬことがわかっている人、その対比。
どちらが辛いのか?
ダメな坂口健太郎はなかなか見れないものなので珍しかった。笑
ちゃんとシャキッとなった後とで演じ分けれているの素晴らしい。
小松菜奈は鼻水垂らして泣いても美しいのはいつも不思議。
この手のものはいくらでもあるのだけど主人公が2人とも暗いってなかなか珍しいかも?
その分、シンプルに恋愛ではなく生に焦点をより当てている印象はある。
生と向き合っているからこそ20歳そこそこでも大人びている2人。
失恋で飛び降りとかなくてよかったよ‥
PAHの患者は増えているよう。
理解できない、分かり合えない辛さ。
大丈夫?なんて何度も言われたろうに。
病気だからごめんなさいって何で謝るの?辛いのは誰?
ちぃ

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