『その日、カレーライスができるまで』と同時上映の短編作品。
コロナ禍にリモートで会話をする兄妹の話です。
カレーライスの方を観に行きたかったので、こちらは前情報なし。
コメディなのかどうかも知らなかったし、映画館が静かだったので笑って良いのか迷ってしまったが、内心では結構笑っていた。
多分隣で感性の合う人が笑っていたら、爆笑してたと思う。笑
兄役は芸人さんだし、お笑いを観るような感覚で観るのが正しかったのかもしれません。
何がそんなに面白いのか考えながら観ていたが、おそらく兄妹独特の空気感だろう。
上下関係が決まっていない二人は、お互いに同等もしくは自分の方が上だと思っている。
身内だからこそ感情に遠慮がない。言われることがグサグサ刺さるし、刺さってるくせに素直に受け入れられない。
兄弟、姉妹でもまた違うかもしれない。
兄妹だからこその良さを感じた。
台詞も、おそらく大体の流れは決まっていても一言一句ではなかったんじゃないかな。
一つ一つの台詞がしっかり生きていて、リアリティを感じた。
気になった点はー点。
最後に母親の声だけでも出して欲しかった。
ここまでリアルにやってきたのに、母親がいない事でフィクションを感じてしまった。
とはいえ兄も妹も良い味出していて良かったと思う。
映像で誤魔化せないリモート映画はとても大変だっただろう。素直に拍手を贈りたい。