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ばちらぬん
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目次

ばちらぬんの作品紹介

ばちらぬんのあらすじ

監督の故郷である与那国島の日常や祭事を取材したドキュメンタリーと花、果実、骨、儀式などをモチーフに幻想的に描かれる世界が交差しながら物語は進む。現実とフィクションはやがて溶け合い、ジャンルの枠を超えた映像によって島に紡がれてきた歴史、文化、人々の記憶がスクリーンに映し出される。日本の最西端、沖縄県与那国島の言葉で「ばちらぬん」は「忘れない」という意味をもつ。

ばちらぬんの監督

ばちらぬんの出演者

原題
公式サイト
https://yonaguni-films.com/
製作年
2021年
製作国
日本
上映時間
61分

『ばちらぬん』に投稿された感想・評価

KUBO

KUBOの感想・評価

3.8
今日は、東京都写真美術館の映画特集「八重山諸島から照射する沖縄本土復帰50年の今」から『ばちらぬん』をトークイベント付き上映で鑑賞。

昨年2021年の「ぴあフィルムフェスティバル」でグランプリを獲ったという本作は、なんと全編セリフが与那国島の言葉「ドゥナンムヌイ」で語られる。もちろん字幕スーパーが付くのだが、この「ドゥナンムヌイ」は絶滅危惧言語。近い将来、誰も話す人が居なくなってしまうかもしれないのだ。

監督・主演を兼任する東盛あいかさんは、この生まれ故郷の言葉や島の文化・歴史などを残すために本作を制作したのだと言う。

作品は、島での「エイサー」や「雨乞いの踊り」などのドキュメンタリーパートと、制服の少女(あいかさん)が島の精霊(?)のような4人の男女と出会うファンタジーパートが交互に組み合わされて語られる。

その精霊(?)と出会うことで、制服の少女(あいかさん)は「ハジチ」と呼ばれる沖縄の入れ墨として、島の文化や歴史を受け継いでいく。

「ドゥナンムヌイ」だけで構成され、説明を極力廃した脚本と、原色を巧みに使った印象的なビジュアルとの対比がおもしろい。

まだ若いあいかさんが「ドゥナンムヌイ」を話すだけでも大変な練習が必要だったろうに、それだけでなく、他の登場人物が話す「ドゥナンムヌイ」も全てあいかさんが録音してヴォイスチェンジャーで声色を変えて演じていたということをパンフレットを読んで知り、さらに驚いた!

あいかさんの「島の言葉を守りたい」という強い気持ちが感じられて感動した。

私の第二の故郷「宮古島」の言葉「みゃーくふつ」も、同じ絶滅危惧言語だ。私の島の友人も「みゃーくふつ」を守るために取り組んでいる。だから、この作品には、大いなるシンパシーを感じるのだ。

上映後には、あいかさんと「みゃーくふつ」を研究されている友人の藤田ラウンド幸世先生のトークイベントが行われたが、与那国に限らず、宮古島を含めた多くの琉球の島言葉が絶滅に瀕していること、そしてその言葉を守っていくことがいかに大切か、たいへん貴重なお話を聞くことができた。

今日は「東盛あいか」さんという、新しい才能に出会えたことに感謝。これからのあいかさんの挑戦を応援していこう。


*ちなみに「ばちらぬん」は「忘れない」という意味。みゃーくふつでは「ばっしらいん」と言います。
冒頭の自転車バタンタンタンと、ドキュパート(特にカジキ漁師、老婆の語り)がよかった。
フィクションパートの若キャスト、どうみても全員京都の学生。うすーい顔立ちはともかくとして、与那国方言の発しすぎ(☜アテレコ?)と肌のまっ白すぎが、常に衝突。せめて太マユ・長マツ・デカ瞳だけは(白内障死しないために南国にてはマストなのだから)メイク&カラコンできちんとをお願い。

で、「国が滅ぶ際(せとぎわ)」という言葉がこんなにも繰り返される映像作品はめったにない。
本作の本当の提起内容を理解できる鑑賞者は、(島民・島外問わず)百人に一人もいないだろう。
与那国の言語ばかりじゃなく、与那国島そのものがもうすぐ壊滅するスケジュール。島民は気づいてるかしら。。。。

2016年、石垣島などと並行して自衛隊の駐屯が開始された。米軍基地には抵抗あっても自衛隊はピュアに国防が目的なんだし「経済振興」で与那国は島を挙げての大歓迎。しちゃった?

まず、日本はアメリカの所有物だから、中国もロシアも絶対に先制攻撃してこない。これはアメリカが強い限りにおいては絶対だ。
そして、アメリカに歯向かわない限り、日本がアメリカに攻撃されることもない。
だから、平和な日本の隅っこにおいて、“有事” に備えて基地をただ持つだけだったら、むしろよいことづくめ?
甘いな。

第三の可能性として、「アメリカ自身が東アジアでの騒乱や戦争を望み、画策・遂行した場合」というのがある。そうなれば、もちろん東アジアでとんでもないことが起こる。
アメリカが過去80年間に世界中でどんなふうに戦争・騒乱を引き起こして嬉々として “悪者成敗” し続けてきたか、不勉強な人は今から頑張ってみて。
そして、日本国内の自衛隊施設は、平時においても、在日米軍が自由に利用してよいことになっている。現に今も、ふんだんに利用している。
そして、有事においては、自衛隊全体がすっぽり在日米軍の指揮下に入る。つまり、ホワイトハウスとペンタゴンの指示で自衛隊から爆撃機やミサイルがどんどん飛び立つのだ。そういうルール。
その向かう先は、朝鮮半島か、台湾か、香港か、中国の辺境か、とにかくどんな芝居を打ってでもアメリカが中国(やロシアや北朝鮮等)を戦いに引きずりこめば、相手は当然応戦し(☜表面的には彼らの側からの侵攻みたいにもみえるだろう)、日本国内の自衛隊基地や米軍基地にミサイルを撃ち込む。
それは、左翼らが言うところの単なる「巻き添え」とは違う。在日米軍基地や自衛隊基地が報復攻撃を受けるのは、最初からアメリカのスケジュールに入ってるんだよ。
アメリカは、米本土以外ならどんな場所でも、戦争大歓迎の国。
なぜ? 軍産複合体(とドルの無限刷りまくり)がアメリカの正体だから。アメリカはアメリカ本土以外の全地球で常に戦争を起こしていないと豊かさを保てない国だから。つまり、世界が平和になったら困るんだよ、アメリカは。
そして、ロシア製ほどじゃないにしても中国製のミサイルも優秀なほうだから、市民・島民が犠牲にならないよう基地だけをピンポイントで狙う攻撃(今プーチンがやってるような)をできるだけしてくれるかもしれない。でも、民度が少しは高くて日本への民族的恨みとかは特にないロシアなら、民間人が犠牲にならないよう本当にピンポイントで自衛隊基地だけを攻撃してくれるだろう。だけど、中国は、そこまでサービスはしてくれないだろう。
つまり、中国からもしもアメリカへの報復(や予防的措置)としてばんばん何か飛んでくるとしたら、その精度が甘いはず。基地の周辺にもわんさかミサイルが飛んでくる。民族的憎悪もあるだろうし。
それでも、沖縄本島や石垣島は、広いから、住民は避難できる。島として持ちこたえる。
でも、与那国島は、とても小さいから。
どうなる?
かつて太平洋戦争の時、沖縄本島は「島の地形が変わるぐらいに」米軍からの艦砲射撃を受けた。県民の四人に一人が亡くなった。
与那国島が大国から猛攻撃受けたら、島そのものが粉々になるだろう。島民ほぼ全員終わりだろう。

そんなとんでもないことに、なるかならないか。自然災害だったら、いつか起こるか起きないか、その確率の問題になる。
アメリカが絡む戦争は、確率の問題じゃないから。意志の問題。アメリカ大統領(と背後から操る軍産複合体など)が「やる」と決めたら100%やるから。
ウクライナで今起こってることは、冷戦終了後の世界戦略の中でアメリカがやり続けたことの総まとめ的な発展形。直接的には、2014年にウクライナの正当に選ばれた政権が暴力的革命で引っ繰り返されたことから内戦として始まったのだけれど、その時にウクライナ極右軍団にアメリカから指示を与え続けたのが当時オバマ政権の副大統領だったバイデン、現地で指揮したのがヌランド国務次官補。以後、ウクライナ極右政権はロシア系を含むウクライナ国民を虐殺しまくってきた。今もなおだ。(革命そのものの是非は、私たち部外者がどうのこうの裁けるものではない。ただ、極右による虐殺行為は欧州の委員会でとっくに事実認定を受けている。もちろん、彼ら極右はすべての蛮行をロシアの仕業と見せかけている。)

東京とかに住んでて私の主張に耳を貸さない人たちなんて、今はどうでもいいんだけど、それより、与那国島に住んでる人たち、どうせみんなほとんど「ウクライナを助けろ! プーチン死ね! ロシアも中国も北朝鮮も怖い! 防衛をもっとしっかり! 自衛隊と日米同盟は絶対的に正しい! 日本もNATO加盟を!」みたいなNHKの洗脳通りの考えでいるんだろうね。
そのまま、そう思っててもいいけど、与那国島はキエフ化するよ。
死にたくなかったら、島を破壊されたくなかったら、今すぐロシアの悪口をやめ、アメリカの “計画性” にきちんと目を向けることだ。

ずっと前に、辺野古基地新設の件で地元・名護市のオリオンビール社が「新基地建設反対」を打ち出したら、「経済振興の邪魔をするのか」と名護の商店街でオリオンビール不買運動が起こった。
あの福島県が、いかに日米原子力協定に縛られた対米従属日本政府(とアメリカそのもの)の圧力に屈してお金のために原発を受け入れまくってしまって、いかに一部の反対住民を福島内でいじめぬき、いかに東電の悪口を言えない県に自主的になり、いかに2011年の破滅を経て、いかに後悔に苛まれ、いかに日本全体から見捨てられているか、与那国島の人たちは学ばなかったのだろうか?
東盛監督は、たとえそういうことがわかっていても、わかっている通りに主張したら、島で袋叩きにされる。オリオンビール社の名護よりも、狭くて濃い島だから。おそらく親戚一同、居場所がなくなるだろう。
だから、この映画は、わからない人には全然わからない、ただの故郷映画の外形を持つ。巧妙に? あっさりと?
もしかしたら全然自衛隊基地のことなんて念頭に置いてないのかもしれない。
東盛監督は、利口か馬鹿のどちらかだろう。中間はない。


ちなみに、“国境の島・与那国” という言葉は、現実から乖離しすぎている。
日本は現在、国境を持たない異常国家だ。日本の空は、ほとんどすべて米軍に所有されている。空において、完全に米軍関係者(&その許可や手引きを受けてる者)は出入り自由だ。そして地上にても、米軍基地内外の出入りも自由だ。誰がどう出入りしているかなんて、日本政府はまったく知らされない。
だから、今現在、東京にも大阪にも、パスポートなんて持たずに平気で街を闊歩してる基地経由の外国人がいてもおかしくない。
日本はアメリカの所有物。
アメリカがウクライナでやったように、アメリカが東アジアでも中国とかロシアとかを巻き込んだ戦争を起こそうと決めて中国やロシアを罠にかければ、または不気味な北朝鮮を引きずりこめば、日本列島(特に、沖縄)は蜂の巣になる。


後悔しないように、いろいろ書いた。

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