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みなみとあしたのshironのレビュー・感想・評価

みなみとあした(2021年製作の映画)
5.0
PFF2021 Cプログラム
音が印象的に使われた映画が多い印象でしたが、これもその1本でした。

監督の狙い通りでしょうが、グツグツとお湯が煮えたぎる音とルービックキューブの音に心がゾワゾワしました。

時がくればヤカンの水は沸騰するし、ルービックキューブの面がピタリと合う瞬間が訪れる。
私達は過去に刻んだ時間しか持ち合わせていないくせに、漠然とした未来も同じように時が刻まれると思っている。
だからこそ、なお、明日を楽しみにしている姿が心から愛おしい。

そして、全ての映画は過去で出来ている。
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