ちろる

転回のちろるのレビュー・感想・評価

転回(2021年製作の映画)
3.4
アーチストの恋人同士の楓とゆうじ。
友人や楓も次々と展示会をやる中で、ゆうじはその一歩が進めない。

ただしさんのかなり上からな雰囲気がめちゃ苦手だなーと思ってたら、ゆうじもまた、ただしさんを嫌う。
ギスギスした雰囲気が土砂降りの音でさらに深まる。

自分の良いと思ったらアーチストの作品を排他的だと批判され、なんなら楓のアートも批判されて、多分自分のアートもめちゃくちゃ言われるんだろうなーって思いこんで、拒絶した態度を隠さなかったゆうじ

そんな態度悪いゆうじのいる、仲良くもない2人が同棲する家にずかずかと入り込むただしさんになんかスゲーと思ったが、意外や意外、ゆうじの映像アートをほめてくるあたり、ちょっとずるい人垂らし??
一番身近な人の言葉より、遠い人の言葉が重い腰を動かす力があるのだと知るラスト、これ自分が楓だったらちょっとせつない。

アート界隈で生きる人たちの絶妙なギスギス感が垣間見れてしまった14分でした。
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