#867 『イノセンツ』
ディン・デハーンの『クロニクル』が大好きで。
超能力を得た高校生たちが、
突如授かった能力を満喫するも、
1人が暴走し、予測不能の事態を引き起こす・・・
そんなお話しでしたね😃
超能力ほしー、スーパーマンのように空飛びたいーなこじらせ人間にはハマらないはずがない作品でした😆
そして、『ブライトバーン』は中学生?ぐらいの少年が超能力を授かり、
"悪"スーパーマンになるお話し。
こちらも大好きでした。
今作『イノセンツ』は、
もっと幼い小学生。
"力"があることに疑問を持たず、
無邪気に力を使う恐ろしさを描いている。
まあ、いわゆる"ガキ"だからタチが悪い!!
力を使って相手を傷つけてもなんとも思わないし、悪いと思っている様子もない。
恐ろしいよ。制御ナシ。
子供たちの超能力バトルが見られるのかなと思ったんだけど、
極めて現実的に描いている。
4人の子供たちが出てくるけど、
それぞれ障害を抱えていたり、
家庭環境など決していいとは言えない彼ら。
そこに、自閉症の姉がいる一家が引っ越してきたことでそれぞれの力が開花する。
この4人は共感覚を持っている。
例えば、
Aの家の母親が血を流せば、
Bの家の母親も血を流す。
だがそれは実際には起こっておらず、
幻覚として現れるのだ。
彼らが住むのは集合団地。
能力も小さな物体を動かしたり、人を操ったりと、ニュースになるような程度に描かないことで現実味を出している。
ただ、
やはりちょっと地味かな。
少年がいるんだけど、
なぜそこまでやってしまうのか理解できない。
虫を殺すとかは子供のころに経験もあるけど、虫より大きい動物を殺すのはさすがに抵抗がある。
父親も友達もいない彼の家庭環境がそうさせてしまったのか。
もっと超パワーがみたい!
もやもやというか、消化不良な一作。
面白いは面白かったです!