人間代表

イノセンツの人間代表のネタバレレビュー・内容・結末

イノセンツ(2021年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

子供たち4人が全員感情移入させない壁みたいなものを持っており、感情の置き所がなく、状況の嫌さをダイレクトに感じさせる作りがすごい。ベンとイーダは何やっても「猫いじめて殺してる(殺しに加担してる)しな」と思ってしまう。まあそこから抜け出せるかどうかが物語のキモなんですが。
(監督は子どもが道徳や善悪以前の存在で、教えてやるのが大人の仕事であると言っていたが、しかし限度とかあるだろ!と思った。まあ限度があると映画は盛り上がりませんが……)
最後アナはやはりベンを絶命させる訳なんだけど、完全にトイ・ストーリー的に親には外に出てたことも悟らせずにそれを成し遂げるから、かなり知性的なやり手であることが分かり、しかしそのことを知っているのはもはやイーダだけである、というのはちょっとゾッとする。なんか守られてはいるけどイーダは無罪ではないから……。
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