深獣九

イノセンツの深獣九のレビュー・感想・評価

イノセンツ(2021年製作の映画)
3.5
やっぱこどもこえぇぇぇぇえ!

北欧特有の暗く沈んだ雰囲気と、正体の分からないなにかが潜んでいるというJホラーのドキドキ感が楽しめる。
最近観た中で言うと『エスター』や『カット・オフ』、新作なら『ラム』などが雰囲気近いかも。
まあとにかく薄暗い。青い。薄青暗い。晴れていても薄青暗い。気が滅入る。

そんな雰囲気の中、かわいらしい子どもたちが無垢全開で564に来るのだから、もうツライしかない。やっぱ子どもがひどい目に合うの、キングオブツライ。見てられない。
子ども対おとなであればまだいい。子どもに翻弄されるおとなは見ごたえある。
子ども対子どもはキツイ。子どもは己の都合100%でやってくるから忖度がない。遊び半分だしカッとしたら目が見えなくなる。先のことは考えない。彼らの辞書にブレーキという言葉はない。モンスター。

子どもたちが有色人種だったり、なにかしらのハンデを負ってたりするのは、抱えているストレスを暗喩するものだったのか。移民問題をさらりとシナリオに織り交ぜているとしたら、なかなか巧妙である。

まあとにかくあのチートボーイが怖かったね。そしてあの子の最期はかわいそうで見てられなかったね。

ネコはヤバかった。「映画史に残る酷い目にあった猫大賞」にノミネート確実な56され方だった。見ないほうがいいです。

子どもは4ぬ。ネコも4ぬ。
そんな映画でした。
でも面白かったよ。
深獣九

深獣九