夏休みの団地を舞台に、
「力」に目覚めた子どもたちを描く
北欧発サイキックスリラー作品。
今まで見たサイキック系映画や
ホラー映画とは違い、
完全な悪が登場しない点が新鮮。
より後味の悪さを感じた
(スリラーとしては成功ってことか)。
孤独と貧しさの中で膨れ上がる
負の感情と共に、
能力を増していくベン。
憎らしくなったり、可哀想になったり、
時々かわいく見えたり…
見ていて忙しかった。
恐怖を感じさせる場面の描き方が、
日本のホラーと似ているような気がする。
どちらも森林が多いからなのか?
恐れの対象が「目に見えない何か」
であることがそっくり。
個人的に好きなのは、
能力を初めて目にするシーン。
そこから一気に引き込まれた。
子どもが楽しそうに遊ぶ風景に、
なんの前触れもなく起こる超常現象。
日常から非日常への方向転換が
シームレスで、恐ろしかった。
と、色々書いたけど、
個人的にはあまり好みではない
(見るに耐えないシーンが多くて、
何度指の隙間から見たことか)。