無垢な狂気が超能力を凶器に変える。
脚本勝負のよく出来たサイキックスリラー作品。滑り込みで劇場鑑賞。面白い。超能力描写はCGを必要最小限に留め、思ったより低予算。それでも音響効果と雰囲気で上手に怖がらせてくる。大友克洋の「童夢」にインスパイアされたなんて言わなきゃバレないレベルじゃん、キャラ設定全然違うし。と思って観進めてたら結末がだいぶ「童夢」いっそ「童夢」まんまを観たかったかも。子どもの無垢な残酷性を的確に演出した監督の手腕もさることながら、子どもたちのリアルな芝居がすごく良い。それぞれが置かれた環境、それに伴う心情を丁寧に描いてあって素晴らしい。ノルウェーってインド系の移民が多いのかしら？3組のメインの親子のうち2組がインド系っぽい母子家庭。インド人神秘的だから？(ん？片方はアフリカ系？多国籍であるのは確か)ノルウェーの団地はオシャレだなぁ。日本のとは段ちで画になる。上から降ってくるエンドロールというのを初めて観たかも。
