北欧版『童夢』と聞いて、いやいやそれどういうことだよと思って観に行ったら、本当に『童夢』でした。クレジットに「原案:大友克洋『童夢』」とは入れるべきなんじゃないかなとは私も思った。
作品全体に流れる静謐かつ不穏な空気は、北欧特有の曇天と白夜(なのかな？)がもたらしているのかな。原作(童夢のことをこう言っちゃうけど)の日本の団地の空気感を、別の国でこれほどまでに濃密に映像化できていることに感嘆してしまう。
ラストバトルの、名もなき子どもたちとの連帯には、落涙してしまった。
残念ながら邦画でこのクオリティには絶対できなかっただろうから、童夢を映画化してくれてありがとうって感謝したい。
