地味だけどおもれー
娯楽と抽象論が合体するなんて珍しいよね。
もう最初の引っ越しの中の車内で、重度自閉症の姉の腕を思いっ切りつねったり、地べたを這ってるミミズを踏みにじったり、ってシーンからもう只事な映画じゃない感。
団地の夏休みでろくに人も遊んでない中出会った孤独な少年少女のサイキックヒューマンドラマ。
最初に覚醒した、というか初めから持ってた能力の少女が出てくる辺りから話が大きくなってくる。
この少女の能力は人の心の声が聞こえる能力。そして共感力による意思の伝達。
あれ? これなんか聞いたことあるぞ?と思ったら、あ、プロフェッサーだ笑
自閉症の子の意思も汲み取れて、つねられたら痛かったとか、しかも言葉も少し話せるようになって親が感激したりと泣ける場面も。
そしてもう一人の危険人物。人を洗脳し、自在に操れる能力を持つ少年。あれ? マグニートー? あといたよねマグニートーの上位互換みたいなX-MEN最強の超能力女子。
最初の内は家庭の辛さの捌け口としての遊びだったのが、段々と家庭環境への苛立ちに変わり、どんどん心境が追い詰められていき極限状態に近い心境になってしまう。
そしてバトルロワイヤルに。
やっぱ一番ヤバいのは洗脳少年よね。何でもできちゃう。
果たして善と悪どちらが勝つのか。そもそもこの戦いに善悪などあるのか。壮絶でした。
やっぱり皆子供だから親のこと大好きなんだよね。親のことを想って泣いたり、堪らず抱きついたり。
何だかそういう愛の物語でもあったなあ。