梅ちゃん

イノセンツの梅ちゃんのレビュー・感想・評価

イノセンツ(2021年製作の映画)
4.0
【イノセンツ】
①罪なき人々。
②純真無垢な人々。
③猪瀬直樹元東京都知事が三重県津市を訪れること。またはその状態。猪瀬in津。

集合住宅に住む4人の子供たちが繰り広げる、夏休みの危険な遊びとその顛末。子供達がふいに見せる、罪の意識の伴わない残酷性に心底震える北欧ホラーの逸品。
2023年117分🇳🇴🇫🇮🇩🇰🇸🇪

エスキル・フォクト監督がインスピレーションを受けたと公言する巨匠・大友克洋氏によるSFコミック〈童夢〉。
本作の少年少女×超能力×団地というあまりにストレートなそのオマージュは、否が応にも期待を煽る。

僕が〈童夢〉を読んだのは小学生の頃だったと思う。コンクリートの壁が透明な球体を押し付けた様に凹むサイコキネシス表現は、画期的な発明だな、と衝撃を受けた事を思い出します🙄

また、団地の上から赤ちゃんを落とそうとする時の『真っ赤なトマトになっちゃいな。』もなかなか秀逸なフレーズでした🤔

本作のキャスティング、可愛いんだけど、どこか危うさを匂わせるそれぞれの子供たちの面構えが、とても良い😨

〈ハッチング―孵化―〉もそうであった様に北欧の子供ホラー、当たりが多いのかもしれませんね。
やはり観た方が良いのか…〈LAMB/ラム〉…🤔🐑

物語の決着は、淡々とした引きの画で見せる、じんわりと嫌な余韻を残すものでした😦

ちなみに、こちらは以前がんこちゃんから『梅ちゃんが好きそうなやつ』と教えて頂いたタイトル。
さすがの映画センス、めっちゃオモロかったです。ありがとうございました!
🥹🙏✨

なお当時、無知な僕は喜び勇んで〈THE INNOCENTS〉という、美少女ヒロインの容姿がオッサンになる別のドラマに飛びついて大はしゃぎ。
がんこちゃんに『…違うよ。』とやんわり訂正して頂いて、耳が真っ赤になったのも良き思い出です…😅



以下、チラ裏の妄言🙄💭📝
(ネタバレ含みます🤫㊙️⚠️)



対立の構図について。
〈アイダ、アナ、アイシャ〉vs〈ベン〉
キャラクター名、ジェンダー的観点から既に対立の構図が示唆されていたのか。

また、主人公側の3人においても、Ida、Anna、Aishaと、アイダのみ名前が似て非なる点、微妙な立ち位置を上手く表しているな、とか思ってみたりしました。