Asino

イノセンツのAsinoのレビュー・感想・評価

イノセンツ(2021年製作の映画)
4.0
監督は、ヨアキム・トリアー監督作品で脚本書いてきた人なのですごく気になっていた、んだけど怖そうで腰が引けてて、見るのが今になりました。
実は一度再生し、猫がひどい目に遭うところ(まだまだ冒頭)で投げ出したんですが、ぐろいのはそこだけだった(あれ要る?)

「童夢」は知らないけど「テルマ」書いた人の作品だな、という感想がまず最初(「テルマ」大好きで何回も見てるので…)
でもここでは主役は子供たちなので、宗教色もセクシャリティの言及もなし。大事にされたい、理解されたいというすごく基本的で切実な欲求が満たされていない状態の子供たちに不思議な能力が生まれ、つながり合うことができたのは、うまくすればすごく幸せなことだったのかもしれないのに…。(少なくとも自閉症のアンナとアイシャの魂がつながり合うような関係性はすごく美しかった)

後半能力を使っての「対決」になるわけだけど、すごいアクションに走るわけではなく、その場にいる大人たちが全く気付かない状況のまま静かに「力」が行使される感じがすごくよかったし怖いところでもあった。

子どもたちの関係性の描き方は丁寧でとてもよかったと思うけど、能力を「悪用」し始める男の子を移民系の子が演じているのはなんか引っ掛かったんですけど、気にしすぎ?
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