「童夢」は昔読んだんだけど、ストーリーはもう覚えてなくて、大友克洋の緻密なペンで描かれる静かなるサイキック描写だけが印象に残っている。本作はまさにその雰囲気を感じさせてくれる。
話自体は、言ってしまえば子供のケンカ。なぜか超能力を持ってしまったがゆえに、無垢な憎悪と優しさが暴走。静かなる超能力バトルのスリリングな緊張感がたまらない。
話は変わるが、韓国映画「The Witch/魔女」の超能力描写は、これに近い静かなる恐ろしさがあったんだけど、続編「The Witch/魔女 増殖」では静けさが全くなくなってしまって残念でならない。