sio

イノセンツのsioのネタバレレビュー・内容・結末

イノセンツ(2021年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ずっと見たかったやつ。色んな意味で刺激はかなり強い。

ストーリーの軸は「子供の残虐性×超能力」
序盤の猫を虐待するシーンで見たことを後悔。え、子供ってたしかに残酷だけどここまでか…?アマプラさん、「肌の露出」とか「恐ろしいシーン」とか注意書きするなら「動物の死」もリストにも入れてくれ。

中盤以降、猫を殺した男子が暴走することで善悪構造が生まれ、見てる側としては何となく感情の落とし所が見つかって安心した。やっぱりこの子だけとびきり異常だったんだ。と
と同時に、あまりの純粋悪っぷりに戦慄する。「本能的な殺人衝動を持ったうえにそれを抑える理性も弱い人間が念じるだけで人を殺す能力を手にした」という危険すぎる状況にフィクションにも関わらず「さっさとこいつ殺してくれ!」という気持ちがわいてくる。この感覚はダークナイトのジョーカー、フルメタルパニックのゲイツに対してしか感じたことがないかも。という意味でこの映画かなりすごい作品だと思う。

ドッカンバトルにならない超能力の絶妙な見せ方も良かったし、自閉症のお姉ちゃんも最高にかっこよかった。

序盤の胸糞作品のテイストと後半の勧善懲悪展開があまり繋がっていないのが少しだけ残念。
sio

sio