イノセンツのkamokanoのネタバレレビュー・内容・結末

オマージュされた下敷きの作品を知っていたり、サイキックスリラーというジャンルものとして観られれば面白いのかな。バトルシーンでシャマランのアンブレイカブルやミスター・ガラスを思い出したりもして、楽しかったんだけど。
けど…
純粋、無知な子どもがゆえの残虐さ、罪なき者たちへの身勝手な加害など結構辛いシーンが多くて、恐怖感というより焦燥感、ストレスのほうが勝るあまりに救われない話だった。負の要因が親の関心の欠如であることを匂わせておきながら最終的にはベンに悪役を背負わせすぎていて排除して終わりとするには辻褄合わないし、“親に秘密の決闘”をスリラーとして振り切って見れるほど驚く展開はないし、終始漂わせていた静かな緊張感は効果的に働かずただ長いなと思ってしまった。