このレビューはネタバレを含みます
鬱屈した負の感情を養分として目覚めたかのようなベン。
最初は石ころを飛ばす念力だったのに、大木をも折るように。その上人を操って殺人まで犯させてしまう。
まるで後先のことを考えずにその時の衝動で力を使ってしまうので、叫ぶほど後悔する時もある。
母親に対する所業は、仕返しというよりか、お湯をこぼせばどうなってしまうかという想像力の欠如、放置子ゆえの無知無関心であるように思う。
三人が共鳴し合うように狭い世界で繰り広げられるサイキックバトル。
終始陰鬱で地味に嫌な感じで、この後姉妹はどうなっていくのだろうとか、誰一人何が起こっていたのか知るよしもないだろうという無力感が残りました。