アマプラで発見、ひさびさ未見のベルイマン作品を見る。
冒頭、馬に引かれるサーカスのワゴン隊が一列に並んで進んでいくのを遠目から撮ったのと、水面に映った姿を撮ったところから始まりめちゃめちゃベルイマ…
さっきアマゾン・プライムで見ました。
団長アルベルトが部下の劇団員を引き連れて旅をするというストーリー。
生きていく人間の絶望、堕落、脆さを描いて、団長が劇団のリーダー:フランと決闘の対決シーン…
あまりにも惨めなこの男からは、90分程度の枠には収まりきらない悲しき人生が窺える。
ベルイマン自身もそうだったように、人の愛し方を示す手本である父親という存在が、その役目を果たさない家庭で育ったのだ…
暮らしは浮草、魂は雑草。
道化師を描いた今作が興行的にコケて、フェリーニの『道』が絶賛されたので、ベルイマンは歯痒い気持ちだっただろう。今作の巡業サーカス団にあるのは差別、貧困、屈辱、憐憫とまあ、…
このレビューはネタバレを含みます
妻を捨て巡業サーカスを生業にするアルベルトは愛人アンと久しぶりに故郷に戻ってくるが、巡業サーカスに嫌気がさしてるアルベルトは妻と元鞘に戻ろうとし、それを面白く思わないアンは当てつけに偶然言い寄ってき…
>>続きを読む巡業しながら町を渡り歩くサーカス団を描いた悲哀に満ちた人間ドラマ。
サーカス団の地位の低さや貧困、差別を底辺に描いた作品で、道化師の白塗りや人々を笑わせるステージは悲哀の象徴のよう。
妻に拒否さ…