MoscatoBianco

道化師の夜のMoscatoBiancoのレビュー・感想・評価

道化師の夜(1953年製作の映画)
3.0
こ ぐ ま さ ん を こ ろ し た

厳しい。辛い。
サーカス団長アルベルト(主人公)は、そんなにダメなヤツな気がしないんですが。。やっぱりダメか。妻と子どもは放ったらかしですからね。
会うのは三年ぶりです。子どもはもうアルベルトが父だと認識できません(なんかわかったみたいだけど)。でもドサ回りしてるのでなかなか帰れないわけです。そうじゃなければあの美人妻を三年も放っておけません。
でも実はサーカス団の若いおネエさんと夫婦同然だったりします。

サーカス団は不衛生です。臭くて汚くてシラミがいて回虫がいます。もち貧しいです。モノクロなのでよけいに汚くて寒そうに見えます。移動の際、荷物は馬車の屋根に乗っけます。雨が降ったらずぶ濡れです。
アメリカのサーカスは客入りがよく羽振りもよいと団長は憧れます(妄想?)。でも自分たちは底辺です。脱出不能。

アルベルトが終盤あまりによれよれのめろめろになってしまうので、さすがにちょっと気の毒になりました。
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