クリムゾンキング

道化師の夜のクリムゾンキングのネタバレレビュー・内容・結末

道化師の夜(1953年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

妻を捨て巡業サーカスを生業にするアルベルトは愛人アンと久しぶりに故郷に戻ってくるが、巡業サーカスに嫌気がさしてるアルベルトは妻と元鞘に戻ろうとし、それを面白く思わないアンは当てつけに偶然言い寄ってきたよその劇団の花形役者といい感じになろうとするが、、、

サーカスの身分の低さや差別、貧困、そして抜け出したくても抜け出せない生活。

初めのうちはそうでもないなーとか思ってるとサーカス団が現状を語りだし生活感が出てくるあたりからびっくりするぐらい面白くなっていく。

最後の方は情緒不安定な展開というか、ヤケクソのように感情がコロコロ変わる展開だけれど、不思議と散漫さを感じないし、あれだけ嫌気がさしてうまくいきそうにない雰囲気を出しながらも最後の方で「でもこれしかないよね」と言わんばかりに無言で2人一緒に歩き出すカットにはいい余韻を感じることができた。

あとあの役者はとりあえず1発ぶん殴りたい。