巡業サーカス団の団長アルベルトは、安定しない今の暮らしに嫌気が差しており妻のいる家に帰ることを考えていた。また、彼と愛人関係にあるサーカス団員のアンナは、妻の事を考え自分から心が離れているアルベルト…
>>続きを読む巡業するサーカス団の団長の男とその愛人を中心に現状から抜け出そうともがく男女の愛憎を描いたベルイマン初期のドラマ。
お互いを欺く男女がどちらも巡業暮らしを嫌い、そこから脱するために他の人に擦り寄るも…
フェリーニがサーカスを愛と郷愁で捉えれば、ベルイマンはサーカスを貧困と差別の象徴として描く。屈辱と恥辱にまみれながらも、サーカスから離れられない人々の人生が、ベルイマン監督自身の苦悩と重ねた比喩とし…
>>続きを読む鏡を使った演出が見事。
脚本も道化師のメタファーとなるようなものが散りばめられていて良い。
多分中年になってみるとまた違う感情になると思う。
顔ドアップにして表情を切り取る手法は最近よく見ないような…
監督にとっても曲芸師にとっても危険は同じようなものだ。それは堕落の危険と自殺の危険だ。私がどんなに長いこと批評に対して耐えてきたかわかるまい。——ベルイマン
前年の「不良少女モニカ」に続く、ベルイ…
ベルイマンらしいペシミズムに満ち溢れた初期作品。堂々としたエロティシズムも。また、現代以外の時代を初めて舞台にした作品でもあるが、それはあまり重要でないだろう。結局のところベルイマンが語りたいのは…
>>続きを読むこ ぐ ま さ ん を こ ろ し た
厳しい。辛い。
サーカス団長アルベルト(主人公)は、そんなにダメなヤツな気がしないんですが。。やっぱりダメか。妻と子どもは放ったらかしですからね。
会うのは…
数分前まで観ていた8年後の「鏡の中にある如く」に比べてハリエット・アンデルセンが相当に若く、そして明らかにベルイマンの彼女の映し方が若干の気持ち悪さを帯びている。
二人は当時交際していた…納得感しか…
イングマール・ベルイマン監督作。
スウェーデンの巨匠:イングマール・ベルイマンがキャリア初期に撮った人間ドラマの佳作で、サーカス一座の団長を務める老境の男とその愛人の人生の彷徨を見つめています。
…