Sachiko

海炭市叙景のSachikoのレビュー・感想・評価

海炭市叙景(2010年製作の映画)
3.0

函館三部作の1つ。

「そこのみにて光り輝く」は
菅田将暉の演技の
切なさに号泣したけど

この映画はいまひとつ。
前半 眠気をとばしながら観た。

函館が大好きで
昨年 移住してきた。

函館に「陰」なイメージは
持たないまま移住してきたが

映画を通して
寂れた港町。
廃れた港町。
貧しい町。
漁師の町。

そんなイメージが納得。

昔 伊東美咲主演の「海猫」を観た。

内容はもうおぼろげだけど
まさに寂れた、廃れた、貧しい。
そんなイメージの映画だった。

観光地として栄えてきた。
お洒落な街 の 反面
函館の裏の顔。

知りたくなかったけど
知ってしまえば
妙に納得した。

函館は仕事がないから
若者はみんな町を出ていくと聞く。

仕事がない。
でも生きていく為には
そういう方法しかない人も
なかにはいるだろう。

「そこのみにて光り輝く」の中で
池脇千鶴が言ってた台詞を
思い出した。

水産工場で週何日間しか仕事がない。
親を養わなければならない。
弟の世話人には逆らえない。

それでも函館を離れられない。

息苦しい閉塞感。

それと同じ感覚を感じた。
この映画。

「それが生活だ」
「これが函館だ」

生きていく為だ。

そう、ヒシヒシと伝わってくる。


本当にそうなの?


そう問い続けてる私がいる。
Sachiko

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