無気味で正体不明の「ヒッチャー」の85年版と07年版を連続で観た後にこの映画を選んだのは何かのサインのように感じる。
タイトルはオリオルパウロのめっちゃ面白い映画と同じだと言うのも選んだ理由の一つだが。スペイン映画ではあるが舞台はパリの空港。昔話ではオランダにも飛ぶ。
タクシーに同乗させてくれと言ってきたのは、ジョンライダーではなく若い女の子。その話を延々と空港で聴き続ける。
ストーリーは途中で見えて来る。
これこそ「ファイトクラブ」だ。
設計した空港とその模型の中で人形のように演ずるのがなかなか象徴的。
失踪した妻はとても美しく。それだけに取り残された自分の疎外感は格別なのかもしれない。そんな雰囲気もあの空港で感じられたらもっと面白い作品になってたと思う。
謎の娘が可愛くないのが致命的。
