このレビューはネタバレを含みます
佐藤泰志のオムニバス純文学を映像化した作品。
原作は未読。
島崎藤村の私小説のような終始陰鬱とした展開が続く話で、前半の30分くらいは退屈だったけど、そこからは次第に作中の世界観に惹き込まれていく…
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冬の函館という舞台がもうどことなく寂しさを感じさせる。人生に行き詰まってしまったもの、心に傷を負ったもの、心が荒んでしまったもの、今日を生きていくだけで精一杯のもの、鉛色の空の下で生きている彼ら一人…
>>続きを読む最初のシーンから低所得者ということが丸わかりな状況。
その海炭市に住む人々のオムニバス映画。
どの人もそうだけど絶望的な立ち位置になっている。
それでも精一杯生きているという事実に変わりはない。
…
原作は佐藤泰志の最高傑作だと思っていますがこちらの映画の方もかれこれ8、9回くらい見ました。
原作の良さを余すところなく再現できた奇跡の作品。
オムニバス形式の中、最も好きなのはポン引きスナックで…