同室で母になった2人のシングルマザーに悩ましい展開が訪れる話。
1人は高齢で出産したカメラマンで、もう1人は10代の女性。
ネタバレになるので内容は言えないが、2人には究極の葛藤が待ち受けている。
女性の物語を展開することでお馴染みのアルモドバルだが、本作はそれに加えて、スペイン内戦の負の歴史も照らしており、その点で異色だった。
終盤で話の焦点が2人のドラマから、スペイン内戦へと移行するので、最後に置いてけぼりを食らったw
スペイン内戦について知る機会とはなったが、テーマが分かりづらい。
「遺伝子」、親と子、祖先と子孫の繋がりに着目して、監督が描きたいことをざっくり描いた感じもする。
粗さを感じるし、不思議な作品だが、監督の力量のおかげか上質な作品に感じた。
音楽も良い。
あと、ペネロペ・クルスはいまだに綺麗すぎるし、何の服を着ても似合っていた。
