Kun

The Hand of GodのKunのレビュー・感想・評価

The Hand of God(2021年製作の映画)
3.5
これはなかなか良かった。自分が気に入った『君の名前で僕を読んで』と『We are who we are』に続く、夏のイタリアを舞台にした映画の一つに加えられる。一見関係のなさそうなマラドーナの移籍からナポリでの活躍(W杯も含む)にかけて、主人公とそれを取り巻く人間がクロスして行く。もし自分が応援する地元のクラブチームに神が移籍してくるなんてことを想像すると、生活が一変してしまうのは理解できる。話は逸れるが、自分の地元のクラブチームは半分社会人チームのようなもので全く応援する気が出ない弱小クラブだったのは一個の後悔?というか無念なところで、幼少の頃からJ1、2の地元のクラブを応援し、ホーム戦はちょくちょく観に行き、あまりサッカーとの関連性が薄くなってからも、クラブの動向は追い続けている、というような人に嫉妬を感じる。スポーツ好きではあるが、これ!というチームを応援し続ける経験がないため、どうしても目線がチームの戦術とか、移籍情報とか俯瞰的なものになる。そのため、劇中で描かれていた人々のような熱量をどうしても感じにくい。
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