うっちゃりはちべー

死刑にいたる病のうっちゃりはちべーのレビュー・感想・評価

死刑にいたる病(2022年製作の映画)
3.9
Fan'sVoiceオンライン試写会にて。
ポスタービジュアルの暗く静かなイメージに油断していると仰反る事になる。やっぱり白石和彌だった。
ある時は穏やかに微笑み掛け、またある時は朗らかに話しかけてくる阿部サダヲ。
この人を好きにならない自信がない。
信用できなくても心地良い。
事実の積み重ねが邪悪を警告していても、もしかしたら自分にだけは、と期待してしまう恐ろしさ。
どこからどう見ても「いい人」の笑顔を振りまく阿部サダヲのキュートさと裏返しの怖さ、真相に迫りつつ沼の淵を歩くような岡田健史の演技にもハラハラした。
観終わると最初のシーンを見返したくなる。あれってアレだったんだ……