映画『死刑にいたる病』
監督:白石和彌監督。
原作:櫛木理宇の小説。
主人公に大学生雅也に、連続猟奇殺人犯・榛村から1通の手紙が届く。24件の殺人の罪で死刑判決を受けた榛村は、最期の事件は自分ではなく、他に犯人がいることを証明してほしいと、雅也に話す。
阿部サダヲが猟奇殺人鬼を演じているのは面白い。パン屋さんが猟奇殺人って、パン屋さんの仕事って夜中に仕込んで、早朝から店開けて、いつ人殺す時間があるんだろう?おそらく休みがちなパン屋さんかと。
私見ですが、フィクションの世界ではあるけど、元FBI心理分析官ロバート・K・レスラー、『羊たちの沈黙』が、世界中で猟奇殺人ものの作品を増やすきっかけになった。しかし、24人も殺害というのが、どうにも日本が舞台では想像し難くリアリティを無くしてしまう。アメリカやヨーロッパでは稀にこんな驚くべき犯罪があるけれど、日本のコミュニティなのか、住宅事情なのか、警察が優秀なのか?
そして、この原作もですが、榛村という人物に描き方、後半の展開に首を傾げてしまう。そんな事はないと思うのだった。フィクションなので、いいのですが。日本でやるには無理があるストーリー。