ゆう

死刑にいたる病のゆうのネタバレレビュー・内容・結末

死刑にいたる病(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

阿部サダヲ&白石和彌監督最高〜好きな映画でしたわ。序盤から白石監督らしい暴力性が盛り盛りですごい。これR指定じゃないんだ。被害者女性が殺されるシーンとかむちゃくちゃえぐかった。
そして最低最悪の花吹雪やめてくれ…。何撒いてるのかと思ったわ。

阿部サダヲの全く光のない目、歪むような台詞のエフェクト、重なり合う面会室のガラスに写る2人などなど、主人公雅也と殺人鬼榛村の自他領域が曖昧になっていく、洗脳の過程を感じられる映像体験は素晴らしいっすね。阿部サダヲは役作りのために2.3人殺したのかな?

死刑にいたる病の意味を考えていたが、あれだけの殺人を重ね、その裏に数え切れない余罪で数々の少年少女に心の傷を植え付け、あまつさえ牢屋にブチ込まれてからも手紙でかつての被害者達を洗脳しトラウマを蘇らせる、死と悪夢と地獄を死ぬまでばら撒き続ける榛村のことなんだろうね。
なんか虐待被害者を犯罪者予備軍扱いするのか?みたいなコメントあるけどそれは筋違いでしょ。彼らは死に至る病かもしれないけどね。

時系列的にラストの成人女性の殺人はいつなんだろう。被害者が逃げてしまいもう逮捕を覚悟して、逮捕された後もオモチャを作って遊ぶために、今までの秩序とは矛盾した殺人をした…というのはちょっと時間的に無理があるかな。

ストーリーは別に深くないな笑 クズ殺人鬼が実は事情が…と見せかけて、想像を遥かに上回るクズクズのクズでした!というストーリーだったね笑
ゆう

ゆう