監督 白石和彌(凶悪)
脚本 高田亮(さがす)
原作 櫛木理宇
痛い暴力の描写とぐいぐいストーリーを進めるテンポの良さ、そして作品の全体を覆うドス黒さ、まさに白石節だったんだ。
キャスティングが、素晴らしい。阿部サダオをキャスティングした時点で、大正解でしょ。
頭の良いシリアルキラーって、羊達の沈黙のレクター博士的でワクワクしちゃう。面会室のシーンは、どんな言葉がでてくるかドキドキする。
肉体的な支配から精神的な支配を楽しんでる榛村のことがわかった時、ハッとするんだ。
信頼関係をジワジワ築いた相手を地獄に突き落とすプレイ。なんてサイコパス。
そして、若い頃の阿部サダオは、ラッセンの永野にしか見えない。