カズザク17

死刑にいたる病のカズザク17のレビュー・感想・評価

死刑にいたる病(2022年製作の映画)
3.0
連続殺人犯の唯一の冤罪の可能性?そこに隠された秘密を暴き、真実を明らかにしていく本格ミステリーを想像していたら…少し?かなり?違う内容だった。
不当に抑圧されている人は、逃げる場所を探している。自分の事を認めてくれて、優しく包み込んでくれる人を求めている。そんな時に現れる「理解者」に心を許していまい…。
自分も不当に抑圧されていたから、同じような境遇の人の心がわかる(読める)のだろうか?偽りの理解者・いい人を演じ、偽りの信頼関係を築きながら、相手…獲物の心をコントロールしていく。じっくり時間をかけて、己の欲求を満たす為に、最終目的の残酷・残虐・卑劣な行動へと進んでいく。そして、それを繰り返す。
何とも後味の悪い、スッキリしない終り方の映画だった。真犯人探しを続けていた大学生も、心をコントロールされていたのだろうか?獲物(候補)だったのだろうか?実は、彼女までも…。怖いもの見たさ?登場人物の心の中を覗いてみたくなったので、原作を読んでみようと思う。